ナップス練馬店マフラー担当糸井が提唱する「理想の改造」
「この部品は、実際どうなのか」に答えます。
バイク雑誌とは一味違った視点から考え、お伝えしていこうと思います。
また、同じパーツでも組み方とマッチングで印象も変わる。
そんなあなたの「どうなってるの?」への参考になれば幸いです。
部品考察その1 マフラー編
はじめまして、練馬店マフラー担当の糸井と申します。
まずは堅い話で恐縮ですが、いつもお世話になっておりますお客様方々と
毎度ご迷惑お掛けしておりますメーカー様各位の方々に「いつも有難う御座います」とこの場を借りて感謝いたします。
さて、早速ですが自分はマフラー担当ですのでその仕事上、各メーカー様の営業担当の方と新製品について話をしたり、開発四方山話もするわけです。
さらに、在庫品のフルエキゾーストマフラーを天井に「隙間無く」釣ったりもするわけです。
これが結構腰にくるんです・・・
同じ車種のフルエキゾーストでもメーカーによっては組み上げた時点で、「あー・・・精度悪いな・・・」とか
「あー・・・なんでこの部分だけステンレスなんだろう」とか・・・
いろいろな発見があるのです。
もし俺が作るならここのパイプはこうして・・・集合部はあんまり排気をぶつけないで・・・爆発順序に並べて・・・サイレンサーは・・・と各メーカーの特許全部盛りの世界最強仕様を作りたいなぁ・・・なんて考えていますが、あくまで理想です。
それが出来ないのでマフラー編では、それぞれのメーカーの「知られざる良い所」を 何回かに分けて紹介しましょう。
[ヨシムラ]

今回はマフラーの考察ということで、第一回を飾るにふさわしいマフラーメーカー「ヨシムラ」をご紹介いたします。
ヨシムラは「ベーシックなマフラー」と受け止められていると方も多いと思いますが、
実はとんでもない。
最もレーシングなメーカーなんです。
自分もマフラー担当に成るまでは、ベーシックなマフラーだと思っていました。
そんなヨシムラの知られざるテクニックをご紹介いたします。
■コレクター
コレクターとは4気筒のフルエキゾーストマフラーでいう所の集合部です。
コレクターの4つあるパイプから流れ出る排気は直進方向に流れまが集合部が複雑な為、排気流が集合する際に
排気の流れが乱れてしまいます。
しかしヨシムラのコレクターは非常に高度な「鋳造技術」で、3〜5回かけて型抜きを行う「工場を選ぶ」ロストワックスという製法で製作され、爆発順序(※1)に並べられる集合部を製造・採用しています。
※1
4〜6気筒エンジンはその爆発振動を打ち消す為に1-2-3-4とは爆発させていない。
左から数えて1番、2番と称される気筒番号で1-2-3-4-と爆発させるとクランクに波打つ振動が発生し具合が悪い。
その結果1-2-4-3と発火させる事でその爆発振動波を干渉消波している。
(それでも発生する振動をバランサが受け持つ)
それゆえに集合方法を考えずに集合させると、その爆発順の影響でテールパイプ内の流れが乱流になり、設計推測が難しくなる。
やはり集合順序は大切である。
■パイプ
多くのマフラーメーカーは規格単位50.8Φ・54Φ・60.5Φと決まった太さのパイプを使用しフルエキゾーストを作成します。
形の無い排気ガスが流れるのだから、選択肢は多ければ性能が出るように設計しやすくなりますが、
どうしても集合直後では51.5Φにしたい!!
と設計側が考えたとしても、普通は規格サイズしか選択肢がありません。
しかし、ヨシムラは独自のパイプ径を生み出し製品を製作する為、他メーカーには真似の出来ない、理想の味付けを作り出せる、他メーカーにとっては反則とも言える技術力を持っています。
■溶接
ヨシムラの溶接技術は百聞は一見にしかず。
右の画像をご覧下さい。
よく「一番造りの良い」メーカーは何処でしょうと聞かれることが有りますが
自分は「3つある内の1つがヨシムラです」と答えます。
他の2つは以降のマフラー編で。
乞うご期待。
とまぁ
まだ、核心に触れるような事はまだ書いていないのですが初回という事もあり、紙面が足りないようです。
次回は、そのヨシムラのちょっとコアな情報を載せたいと思います。
急ぎ足で書かせて頂きましたがこれにて失礼致します
それでは皆さん「元気に頑張って!」