ナップス港北店の林です。
前回のコラムを読んでいただいたお客様、バッテリーは快調ですか?
引き続き電装品に潜む罠を華麗にかいくぐる為のコラムを続けちゃいます。
前回のバッテリー編に引き続き、トラブルを回避する手助けになれば嬉しいです。
バッテリー以外で多いトラブルが「充電不良」で、主に原因は車両側にあるのですが、これもバッテリーに関係してきます。
要因としては、
・充電し過ぎ。
・充電できない。
この2つが多いようです。
まずは充電し過ぎている場合についてです。
エンジンには、発電機(ジェネレーター)が付いています。エンジンの回転で電気を作っているわけです。
この発電機は、回転数が上がれば上がるほど発生する電圧が上がっていきます。
そこで、ほとんどの車両には、レギュレーターという部品が付いています。
皆さんはこの名前を聞いたことありますか?
レギュレーター、直訳すれば「規制するもの」ということで、発電機からバッテリーに向かう電圧を一定に抑える働きをしています。
鉛蓄電池は、とてもデリケートなものですので、充電する時に電圧をしっかり管理していないといけないのです。
万一故障してしまってもしばらくは普通に走れますが、通常13〜15Vで充電されるところが、必要以上に高い電圧で充電されてしまうことになります。
前回のコラムでは、バッテリーは常に満充電がベストという事を載せていたのですが、常に満充電と充電し過ぎは別問題!充電し過ぎはダメです!誰が何と言おうとダメなのです。
充電し過ぎると何が起こるのか?というと、
・電解液が減ります。
・電極板が露出して腐食します。
電解液が減るという事は、水が電気分解されるという事です。
昔理科の授業でやりましたよね。
2H2O→2H2+O2
液体の水が、なんと気体の水素(H2)と酸素(O2)になってしまいました。
そして、液体が気体になると、体積がぐっと増えますよね。
もちろんバッテリー本体には、発生したガスを逃がす為の穴は付いていますが、過激に充電されれば、ガス抜きが間に合わず、バッテリー内の圧力は急上昇し、バッテリーの変形や最悪の場合には
破裂!…なんてことも。
「バッテリーが破裂したらビックリ!!」…なんて笑い事ではすまないかもしれません。
何しろ水素ってのはとても良く燃える物質ですので、
最悪車両火災で生命の危機に陥る可能性すらあります。(オーバーかな?)
幸い、そこまでひどい状況にはまだ遭遇していませんが、バッテリー破裂の話は結構聞いたことがあります。怖いですね。
お次は充電できない場合についてですが、
・ジェネレーターの故障
・レギュレーターの故障
・配線の断線
主にこのあたりが多いようですが、実際には自分で何とかできるレベルではない事が多いと思います。
バッテリーが元気な間は普通に動きますが、使った電気を補充できないので、突然止まってしまったりします。(経験アリ…)
2ストに多いフライホイールマグネットー点火方式(バッテリーが無くてもキックでエンジンがかかる車両)は、止まってしまう事はないですが、信号待ちでウインカーが点滅しないとか、排気デバイスがうまく作動しないとかで、調子が悪くなる事があります。
これらに関しては、故障したら修理する以外に対策法が無いのですが、電圧計を追加して常に電圧をチェックする事で早期発見ができれば、バッテリーを痛めずに済むかもしれません。
と、いう訳で今回ご紹介するのは電圧計です。
車両によって、適正な充電電圧が違いますので、
サービスマニュアル(ナップスでも取り扱ってます)を参照いただくか、バイク屋さんに聞いてみるか、はたまたネットで頑張って調べるか…で、正常な電圧が判れば、あとはメーターで確認すればOKです。
おかしな電圧が表示されたら、急いでバイク屋さんに相談すれば、被害は最小限に食い止められますよね。
ボクがオススメするイケてる電圧計
水温もしくは油温を計るメーターで、時計と電圧計が付いています。
電圧計には警告表示もあります。
姉妹品にデュアルテンプメーターもあります。
水温(もしくは油温)、油圧、タコメーター、電圧計といった必須機能はもちろん、多機能メーターです。
各種警告機能付き、バックライトの色もクリア、グリーン、レッド、ブルーの中からお選び頂けます。
デジタル表示が多い中、視認性とドレスアップ効果に優れたアナログメーターです。
制御はデジタルで、正確なステッピングモーター駆動を採用し、正確な表示が特徴です。オプションのリモコンを追加することで各種ワーニングの設定、照明色の変更などが可能になります。
アナログで綺麗なバックライトが特徴です。
メッキ、ステンレスボディで、ビッグスクーターからビンテージスタイルでも似合います。
このあたりが自分のお気に入りです。もちろん、他にもいっぱい優れものはありますので、ここに載ってないものでも、お問い合わせ大歓迎です!
さて、このコラムは只の実用品の紹介ではありません。
故障を直しつつコッソリ改造、もしくは故障を防ぐ為にコッソリカスタムを推奨しているわけで、
カスタムを正当化するための言い訳がしやすいパーツをお勧めしています。
つまり、故障を発見する為だけにメーターをオススメしているわけではないのです。
ボクだけかもしれませんが、メーターだらけのコックピットってすごくかっこいいと思いませんか?
いつも目に入るところにあるメーター。
カスタムした実感がいつでも味わえ、眺めるたびに終始ニヤニヤ。
それでは、今回はここまでにします。またお会いしましょう。