バイクに乗っていると、「もっと安定して曲がりたい」「段差で車体が落ち着かない」「長距離で疲れやすい」など、足まわりに悩む場面は多いもの。サスペンションは普段あまり意識されませんが、実は走りの快適さと安全性を大きく左右する重要パーツです。とくに純正サスペンションはコスト優先で“万人向け”に設定されているため、自分の走りに合わないと感じるライダーも少なくありません。
そこで選択肢に浮上するのが、世界的ブランドÖhlins(オーリンズ)。トップレースで磨かれた技術と高精度な造り込みによって、「交換しただけで走りが変わる」と多くのライダーが評価するサスペンションメーカーです。
この記事では、オーリンズならではの魅力と特徴、そして主要ラインアップをわかりやすく紹介します。サスペンション交換を検討しているライダーに向けて、選ぶ際のポイントや導入のメリットも丁寧に解説していきます。
オーリンズとは?(ブランドの歴史・信頼性)
参照元:https://www.ohlins.com/オーリンズ(Öhlins Racing)は、1976年にスウェーデンで誕生したサスペンション専門メーカーです。創業者のケント・オーリンは父がバイクショップを営んでおり、自身もモトクロスの欧州国際レースでタイトルを獲得するほどの腕前でした。創業当初から「どんな過酷な環境でも最高のパフォーマンスを発揮するサスペンションを作る」という哲学を掲げ、ロードレースやモトクロスなど世界中のモータースポーツで技術を磨いてきました。
1980年代以降はロードレース世界選手権(WGP/MotoGP)やスーパーバイク世界選手権(WSBK)で多くのトップチームに採用され、その実績が“高性能サスペンション=オーリンズ”という揺るぎないブランドイメージを築いています。
オーリンズが評価される理由のひとつが、高い技術開発力です。代表技術であるフロントフォークの「NIXテクノロジー」、リアショックの「TTX(ツインチューブ)」方式は減衰力の安定性や路面追従性を高めるために生まれ、市販モデルにもフィードバックされています。
さらに、オーリンズは材料選定から組み付け、最終検査まで細かな基準を設け、ひとつひとつの製品に高い精度を追求。純正サスペンションと比べても減衰力の再現性が高く、セッティングを変えた際の違いが明確に体感できる点も支持される理由です。
こうした背景から、オーリンズは“信頼できるサスペンションブランド”として世界中のライダーに選ばれ続けています。
オーリンズサスペンションの魅力
オーリンズが多くのライダーに選ばれるのは、「走りの質そのものを変えてしまう」ほどの実力を持っているからです。ここでは、特に体感しやすい魅力を整理して紹介します。
1. 圧倒的な“路面追従性”
道路の細かな凹凸に対してサスペンションが素早く反応し、タイヤが常に路面をつかんでいる感覚を得られます。
● 体感できるメリット
・コーナリングが安定する
・荒れた路面でも車体が暴れにくい
・ライダーが安心してアクセルを開けられる
純正との差が最もはっきり分かるポイントで、「別のバイクに乗り換えたようだ」と表現するユーザーも多いです。
参照元:https://www.ohlins.com/
2. 調整が“しっかり効く”広いセッティング幅
オーリンズはプリロード・伸び側・圧側などの調整幅が広く、変化がハッキリ体感できます。
● オーリンズの調整機構の凄さ
・クリック1つで挙動が変わるほど反応が明確
・街乗り/峠/高速のどれにも合わせられる
・セッティングを詰めるほど車体の動きが理想に近づく
“ライディングに合わせてセッティングを詰める楽しさ”を味わえる点も大きな魅力です。
3. 長距離での疲労が大きく減る
しなやかに動きつつ、不要な突き上げを抑えるという絶妙なバランスが、ライダーの身体へのダメージを軽減します。
● 疲れにくい理由
・ギャップ通過時の衝撃が柔らかくなる
・振動が減って腕や腰の負担が減少
・車体が安定するため余計な力を入れずに済む
ツーリング後半の疲労感が明らかに変わり、「走りが軽く感じる」という声も多く聞かれます。
4. オーバーホールで長く使える“資産価値”
オーリンズは性能維持を前提とした設計で、オーバーホールを行えば新品同様のフィーリングがよみがえります。
● 結果としてコスパが高い理由
・部品精度が高く劣化しにくい
・定期メンテで長年使い続けられる
・リセールバリューが高い
“長く使えるサスペンション”という点は、純正や低価格モデルにはない強みです。
参照元:https://www.ohlins.com/
総評
オーリンズは「しなやかさ」と「安定感」を高い次元で両立したサスペンション。快適性・操作性・安全性のすべてが向上し、ライディング体験を根本から変えてくれます。
リアサスペンション編
オーリンズのリアサスペンションは、加速・減速・コーナリングすべての場面で車体の安定性を高め、ライダーの操作をよりスムーズにしてくれます。ここでは、フラグシップからツインショックモデルまで、主要ラインナップの特徴をわかりやすく紹介します。
オーリンズ TTX GP(フラグシップモデル)

オーリンズの中でも“最高峰”として位置づけられるのが TTX GP(ツインチューブ・テクノロジー) です。MotoGPやWSBKの技術を市販モデルに落とし込んだレース直系ショックで、減衰力の安定性・セッティング自由度・熱耐性など、あらゆる面で最上級のパフォーマンスを誇ります。
■ TTX GP の最大の特徴
TTXはツインチューブ構造により、減衰力が熱の影響を受けにくく、長時間の連続走行でも性能が変わりにくいのが最大の強みです。ハードブレーキングや高速コーナーの連続といった厳しい状況でも、ショックの動きが一定に保たれ、車体挙動が安定します。
● 特徴一覧
・熱ダレが極めて少ない
・減衰力の応答性が高く“動きが速い”
・セッティング変更による変化が非常に明確
・高いトラクション性能でタイヤのグリップを最大化
・旋回中の姿勢が安定し、ライン維持がしやすい
とくに「旋回中の安定感」「アクセルON時のトラクションの出方」は、他のモデルとは一線を画しています。
■ 街乗りよりも“走りを突き詰めるライダー”向け
TTX GPはサーキットやワインディングでのペースアップを狙うライダーに最適です。
● こういう人におすすめ
・コーナリングの安定感を極限まで高めたい
・サーキット走行でタイムを縮めたい
・減衰力調整を細かく追い込みたい
・純正やスタンダードモデルでは満足できない
街乗りにも使用できますが、その真価は“攻めた走り”でこそ発揮されます。
高精度な内部パーツにより、セッティング変更後の再現性が非常に高いのもTTX GPの魅力。オーバーホールを前提に作られているため、長期的に性能を維持でき、“資産”と言えるショックです。
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オーリンズ TTX(ツインチューブ・テクノロジー)

オーリンズを語るうえで欠かせないのが、同社を代表する TTX(Twin Tube 技術)。このツインチューブ構造は、“高い減衰力の安定性”と“素早いショックの動き”を両立するために開発されたもので、MotoGPやWSBKのトップカテゴリーで培われた技術がベースになっています。TTX GP はその最上位モデルですが、TTXシリーズ全体にも共通するメリットがあります。
■ TTXが生む「安定した減衰力」と「正確な車体コントロール」
一般的なモノチューブと違い、TTXはオイルの流れが一定に保たれ、熱による性能変化が非常に少ないのが特徴です。長く走っても減衰力が落ちにくいため、車体挙動がずっと安定します。
● 得られるメリット
・ハードブレーキング時でもノーズダイブが減りコントロールしやすい
・旋回時の車体姿勢が乱れにくい
・高速ワインディングや長時間走行でも減衰特性がブレない
・トラクションの立ち上がりが自然で、アクセルオンが安心
ストリートからスポーツ走行まで、どんなシーンでも「とにかく扱いやすい」という声が多いのはこの安定性のおかげです。
■ 変化が明確に出る、セッティングのしやすさ
TTXシリーズは 伸び側・圧側ともに調整幅が広く、しかも“変更の効果がはっきり分かる” のが特徴です。
● セッティングのしやすさが光るポイント
・クリック単位で挙動の変化が分かりやすい
・ライダーの好みや走る場所に合わせやすい
・ワインディング・街乗り・高速の切り替えも容易
「セッティングする楽しさ」まで味わえるのは、サスペンション好きにとって大きな魅力です。
■ TTXは“レース専用”ではなく、ハイグレードな万能ショック
TTX GPがレース寄りの特性であるのに対し、TTX(スタンダードシリーズ)は スポーツ走行〜ツーリングまで幅広く対応します。
● こんなライダーに最適
・純正サスの腰砕け感に不満がある
・走行シーンごとにセッティングを変えて楽しみたい
・ワインディングをもっと安定して走りたい
・TTX GPほどシビアすぎず、扱いやすい高性能が欲しい
“走行安定性”と“しなやかな動き”のバランスが良く、幅広い車種に採用されているのも特徴です。
高精度な内部パーツとメンテナンス性の高さにより、オーバーホールで性能を新品同等に復活できるため、長期的にみても優れた投資価値があります。
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オーリンズ S46シリーズ(スタンダード&万能リアショック)

S46シリーズは、オーリンズの中でも最も幅広い車種に対応する“万能タイプのモノショック”として人気の高いモデルです。サーキット寄りのTTXに比べると、ストリートからワインディングまで使いやすく、純正からのアップグレードとして最初に選ばれることが多いシリーズです。
■ S46の特徴:扱いやすさと性能のバランスが抜群
S46シリーズは“しなやかさ”と“安定感”のバランスが優れており、純正の不満を解消したいライダーに最適です。
● 主な特徴
・46mmピストン採用の高剛性モノショック
・路面追従性が高く、ギャップ通過が滑らか
・コーナリング中の沈み込みがコントロールしやすい
・街乗り〜峠まで“ちょうどいい”動き
純正では吸収しきれない微妙な衝撃も上手くいなし、乗り心地とスポーツ性を両立しています。
■ 豊富な調整機能でセッティングも楽しめる
S46シリーズは細かな仕様違いがあるものの、多くのモデルでセッティング幅が広く、求める乗り味に合わせて調整できます。
● 調整可能な機能(一例)
・プリロード調整
・伸び側減衰調整
・圧側減衰(ハイ・ロー)
・リモートプリロードアジャスター付きモデルもあり
「とりあえず付けたら終わり」ではなく、調整していくほど良さが出てくるショックです。
■ S46は“街乗り+スポーツ走行”に最適
TTXほどシビアではなく、S36ほど柔らかくもないため、どんなペースでも自然に馴染むのがS46最大の魅力です。
● S46がおすすめのライダー
・純正より1ランク上の安定感が欲しい
・街乗りで快適に、ワインディングで気持ちよく走りたい
・初めてオーリンズを導入する
・TTXほどハードすぎるのは避けたい
「オーリンズらしい質感がしっかり味わえる万能モデル」というポジションです。
オーバーホールで性能を維持でき、長期使用でも劣化に強く、リセールも高いのがオーリンズらしいポイント。長く愛用できるリアショックとして非常に優秀です。
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オーリンズ S36PR1C1L “レジェンドツイン”(ツインショックの最高峰)

S36PR1C1L “レジェンドツイン” は、オーリンズのツインショックラインナップの中でも、最高スペックを誇るプレミアムモデルです。クラシックバイクやネオクラシックモデルの雰囲気を損なわずに性能を大幅に引き上げる“究極のツインショック”として、多くのライダーから特別視されています。
■ “レジェンドツイン”の由来:外観はクラシック、中身はハイエンド
一見するとオーセンティックな外観ですが、その内部には現行スポーツショックと同等の技術が凝縮されています。美しいアルマイト仕上げのボディと、存在感のあるリザーバータンクは、カスタムパーツとしても圧倒的な高級感を放ちます。
● デザイン面の魅力
・クラシック外観と最新技術の融合
・アルミ削り出しパーツの高級感
・車体の佇まいが一段と引き締まる
■ S36PR1C1L の主な構造・機能
モデル名の記号は、性能を示すオーリンズ独自の表記ルール。レジェンドツインはツインショックの中でも最も機能が充実しています。
● 構造
S36:36mmピストン、ツインショック構造
P:ピギーバック式リザーバータンク搭載
R1:伸び側減衰力調整(Rebound)
C1:圧側減衰力調整(Compression)
L:車高調整機能(Length Adjuster)
→ 調整幅の広さはツインショックの中でもトップクラス!
■ 走行性能:しなやかさと安定感が飛躍的に向上
クラシックバイクにありがちな、“ギャップでの跳ね”“コーナーでの腰砕け感”を大きく改善します。
● 体感できるメリット
・ギャップ通過がしっとりして疲れにくい
・コーナリングで車体の姿勢が安定する
・低速〜高速まで挙動が自然で安心感がある
・荷物やタンデム時の安定性が向上
独特の“しなやかに収まる動き”はオーリンズならではで、純正との違いが非常に分かりやすいショックです。
■ こんなライダーにおすすめ
・クラシック/ネオクラの走りを本気で良くしたい
・高速道路やワインディングで安定性を求める
・車体デザインにマッチする“美しい足まわり”が欲しい
・調整を詰めて自分好みの乗り味にしたい
Z900RS、CB1100、XJR系、空冷ネイキッドなどとの相性は抜群です。
定期オーバーホールで性能が復活するため、長期的に見てもコスパは非常に高いモデル。ツインショックの中でもカスタム好きから絶大な支持を集めています。
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オーリンズ S36PR1C1L “グランドツイン” | 上質な乗り心地を追求したハイグレードツイン

S36PR1C1L “グランドツイン” は、オーリンズのツインショックの中でも「上質な乗り心地」と「スポーティな安定感」を高いレベルで両立させたハイグレードモデルです。クラシックバイクの雰囲気を損なわず、長距離でも疲れにくいしっとりとした走りを求めるライダーに支持されています。
■ グランドツインとは?
“レジェンドツイン”がよりスポーティでシャープな特性なのに対し、グランドツインは快適性と余裕のある動きを重視した味付けが特徴。タウンユースからゆったりしたツーリングまで、あらゆるシーンで扱いやすく、車体の振動や突き上げを柔らかく抑えてくれます。
● グランドツインの方向性
・落ち着いた動きで、乗り心地を優先
・クラシック・空冷ネイキッドとの相性が高い
・市街地・高速道路での快適性が向上
特に大型ネイキッドでの安定性は抜群です。
■ S36PR1C1L の主な構造・性能
モデル名の記号は以下のとおり。レジェンドツイン同様、ツインショックとしてはトップクラスの調整量を備えています。
● 構造・機能
S36:36mmピストン採用
P:ピギーバック式リザーバータンク搭載
R1:伸び側減衰調整
C1:圧側減衰調整
L:車高調整機構
→ 快適性と安定性のバランスを取りつつ、しっかりセッティングを楽しめる仕様
■ 走行性能:しなやかで“余裕のある”乗り味
グランドツイン最大の魅力は、車体の動きがとても自然で、長時間乗っても疲れにくい点にあります。
● 体感できるメリット
・ギャップ通過がしなやかで衝撃が少ない
・高速道路での直進安定性が向上
・コーナーで車体が落ち着いて安心感がある
・タンデムや荷物積載時でも姿勢が乱れにくい
ツーリング主体のライダーから「走り全体がしっとり落ち着く」と高評価です。
■ こんなライダーに最適
・ツインショックの快適性を最大限に引き出したい
・クラシック/空冷ネイキッドで安定した乗り味がほしい
・街乗り・ツーリングが多く、疲れにくい足回りを求める
・レジェンドツインよりマイルドな特性を好む
CB1100、Z900RS、XJRシリーズなどとの相性も非常に高いです。
グランドツインもオーバーホール対応で、長期使用でも性能が復活。見た目の美しさも相まって人気があります。
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オーリンズ S36P | シンプル+高性能のベーシック・ピギーバックツイン

S36Pは、オーリンズのツインショックの中でも“基本性能をしっかり押さえたピギーバックモデル”として人気の高い製品です。ツインショックの中では比較的シンプルな構造ながら、リザーバータンク(P)による安定した減衰力を備え、街乗り〜ワインディングで扱いやすい設定が魅力です。
■ S36Pとは?:必要十分な高性能ショック
モデル名の構成は以下のとおりです。
● モデル名の意味
S36:36mmピストンのツインショック
P:ピギーバック式リザーバータンク搭載
→ “P(リザーバー)付きの基本形” という位置づけで、同じS36シリーズの中でもコスパと性能のバランスが非常に良いモデル。
■ 特徴①:リザーバータンクによる減衰力の安定
S36Pの大きなメリットは、ピギーバックタンクが持つ 熱安定性の高さ です。
● 体感できるポイント
・長時間走っても減衰が落ちにくい
・連続コーナーでもショックの動きが乱れにくい
・タンデムや荷物積載でも底付きしにくい
クラシックバイク特有の“ふわつき感”を抑え、走りが落ち着きます。
■ 特徴②:シンプルで扱いやすい乗り味
上位モデルのレジェンドツイン/グランドツインほど調整幅は大きくないものの、そのぶん扱いやすく、純正からのステップアップに最適です。
● 乗り味の傾向
・ギャップ通過がマイルドで快適性が高い
・コーナリング時の沈み込みが自然
・スポーティすぎず、日常域で気持ちいい動き
「純正が硬すぎる・柔らかすぎる」という不満を解消しやすいモデルです。
■ 特徴③:ツインショック車の雰囲気を崩さないデザイン
オーセンティックな見た目のまま、性能だけを底上げできるのも魅力です。
● デザイン面のメリット
・タンク付きでカスタム感がアップ
・クラシック・ネオクラ車の外観に自然にマッチ
・高級感があり、見た目の満足度も高い
Z900RS・CB1100・XJR・SRなど、幅広い車種に似合います。
■ こんなライダーにおすすめ
純正サスの弱さを感じている
まずは“ちゃんとしたツインショック”を入れたい
調整機能よりも扱いやすさ重視
オーリンズの乗り味を手頃に体感したい
上級モデルほどの複雑な調整が不要で、ちょうどいい性能 を求める人にぴったり。
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オーリンズ S36E | ツインショック入門に最適なスタンダードモデル

S36Eは、オーリンズのツインショックシリーズの中でも、最もシンプルで扱いやすいエントリーモデルです。ツインショック特有のクラシックな雰囲気を保ちながら、純正よりもワンランク上の乗り心地と安定性を求めるライダーに最適。“とりあえず純正を良くしたい”という人にとって最も導入しやすいモデルと言えます。
■ S36Eとは?:必要な基本性能をしっかり装備
モデル名の構成は以下の通りで、必要に機能を絞ったシンプル設計です。
● モデル名の意味
S36:36mmピストン、ツインショック構造
E:エマルジョンタイプ(シンプルで軽量)
→ S36シリーズの“基本形” で、シンプルゆえに故障が少なく、メンテ性も高い。
■ 特徴①:しなやかな乗り味と安心感
エマルジョン構造は、レース向けの強いダンピングではなく、日常走行に最適な“しなやかさ”を優先した設計です。
● 体感できるメリット
・ギャップの突き上げが軽減され、乗り心地が良い
・コーナーで車体がふらつきにくく、安定感が向上
・街中・ワインディングのどちらでも扱いやすい
純正サスの“不安定さ”“腰砕け感”の解消に、高い効果を感じやすいモデルです。
■ 特徴②:調整いらずで“付けてすぐ良い”
上位モデルほど多機能ではない分、設定が素直で、誰でも扱いやすいのがS36Eの大きな利点です。
● シンプルで使いやすい理由
・基本はプリロード調整のみ
・難しい減衰調整が不要
・バイク本来の乗り味を自然に底上げ
「調整が苦手」「まずは乗りやすくしたい」というライダーにピッタリ。
■ 特徴③:クラシック車に自然に似合うデザイン
S36Eは余計な装飾がなく、バイクの雰囲気を崩さないのも魅力です。
● デザイン面の強み
・クラシック・ネオクラに合う落ち着いたルックス
・車体のラインを邪魔しないスリムなボディ
・上品で主張しすぎない“オーリンズ感”
SR・W800・Z900RS・CB1100などに非常にマッチします。
■ こんなライダーにおすすめ
とりあえず純正の弱点を改善したい
オーリンズを手軽に導入してみたい
調整機能よりも“自然な乗りやすさ”を重視
ツーリング中心で快適性を向上させたい
“S36シリーズの入り口”として非常に人気が高く、価格とのバランスも優れた一本です。
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オーリンズ S36DR1L | スポーティ+扱いやすさが光るツインショックの定番

S36DR1Lは、オーリンズのツインショックシリーズのなかで「スポーティさ」「調整機能」「扱いやすさ」のバランスが最も良いモデルのひとつです。レジェンドツイン/グランドツインほどハイエンドではないものの、日常走行〜ワインディングまで幅広く使える性能を備え、純正からのステップアップとして非常に人気があります。
■ S36DR1Lとは?:シリーズの“中核”を担うモデル
モデル名は以下の仕様を示します。
● モデル名の意味
S36:36mmピストンのツインショック
D:分離加圧式ダンパー(より安定した減衰特性)
R1:伸び側減衰力調整
L:車高調整機能
→「幅広く使えるスポーツツイン」という位置づけで、調整幅・乗り心地・価格のすべてがちょうどよいバランス。
■ 特徴①:分離加圧式ダンパーで安定した動き
“D(分離加圧式)”により、オイルとガスの分離性が高く、減衰力が安定しやすいのがS36DR1Lの強み。
● 体感できるメリット
・連続コーナーでも挙動が乱れにくい
・ギャップ吸収が滑らかで乗り心地が向上
・車体のふらつきを抑え、直進安定性も高い
スポーツ走行時の安心感が大きく、純正から変えた際の違いが非常に分かりやすいモデル。
■ 特徴②:ほどよい“スポーティ感”
R1の伸び側減衰調整や車高調整により、走りのキャラクターを自分好みに調整できます。
● 適度にシャキッとした特性
・ワインディングで車体姿勢が安定
・加速・減速時のピッチングが抑えられる
・スポーティすぎず、街乗りでも快適
「硬すぎない・柔らかすぎない」ちょうど良さが評価されています。
■ 特徴③:車高調整でコーナリング性能アップ
“L” の車高調整機能により、リアを少し上げて旋回性を高めるセッティングも可能。
● セッティングの幅が広い理由
・車体の切り返しが軽くなる
・タイヤ選択や荷物量に合わせて微調整できる
・自分の走りに合わせて細かい最適化が可能
ツインショックながら、スポーツライディングにも十分対応します。
■ こんなライダーにおすすめ
・純正から“しっかり違いがわかる”サスに変えたい
・ツインショック車でワインディングを気持ちよく走りたい
・レジェンド/グランドほどハードルを上げずに性能を求めたい
・街乗り〜高速〜峠まで幅広いシーンで安定感がほしい
Z900RS、CB1100、XJRなど、空冷ネイキッド系との相性は抜群です。
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オーリンズ S36 BLACKLINE | クラシック&ネオクラに映える漆黒のオーリンズ

S36 BLACKLINE(ブラックライン)は、オーリンズのツインショックの性能をそのままに、外観を“漆黒のスタイル”へと振り切ったスペシャルシリーズです。従来のイエロー×ゴールドのイメージを抑え、クラシックバイクやネオクラシック系の落ち着いたデザインにより深く馴染むよう設計。
「性能はオーリンズがいい。でも色味はもっと大人っぽくしたい」というライダーのための、唯一無二のラインです。
■ BLACKLINEとは?:大人の渋さを纏った特別仕様
従来のオーリンズが持つ象徴的な“イエロースプリング”を廃し、ブラックスプリング+ダークトーンのハードパーツで統一された外観が最大の特徴。
● BLACKLINEのデザイン特徴
・黒スプリング標準装着
・ダークアルマイトのボディ・タンク
・控えめながら高級感ある刻印ロゴ
・車体の雰囲気を崩さず溶け込む“陰影の美”
カスタム感はありつつ、派手になりすぎない絶妙なスタイルが魅力。
■ 中身は正統派オーリンズ:S36の性能をそのまま搭載
BLACKLINEはあくまで“外観違い”のシリーズで、中身はS36系と同等。
つまり見た目が落ち着いた“高性能オーリンズ”として安心して選べる。
● 主な共通性能(モデルにより仕様が異なる)
・36mmピストンのしなやかな動き
・高い路面追従性で安定感向上
・ギャップ吸収性が良く、街乗りの快適性アップ
・プリロード調整など必要十分の調整機能
日常の乗りやすさを底上げし、純正から乗り換えると違いが非常に分かりやすい。
■ BLACKLINEが映えるバイクのタイプ
黒を基調にした「大人のカスタム」がしたいライダーと特に相性が良いシリーズ。
● こんな車種にベストマッチ
Z900RS(ブラック/ダーク系カラー)
CB1100・CB1300
W800・W650
ボンネビル・スクランブラー系(TRIUMPH)
Harley-Davidson スポーツスター系
SR400/500
車体カラーが濃いほどBLACKLINEの存在感が増し、“統一感のあるカスタム”が完成する。
■ こんなライダーにおすすめ
「控えめだけど、一目で分かる上質さ」を求めるライダーにピッタリ。BLACKLINEは、デザイン性を重視しつつ、オーリンズらしいしなやかな走りを一切犠牲にしない“プレミアム・ツインショック”。“黒で決めたい”カスタム派にとって理想的な選択肢です。
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フロントフォーク編
オーリンズのフロントフォークは、コーナリングの安定性やブレーキング時の姿勢変化を大きく改善し、バイクのハンドリングを根本から底上げします。ここからは、レーシングスペックからストリート向けまで、主要フロントフォークラインナップの特徴をわかりやすく紹介します。
レーシングフロントフォーク FGR400 | オーリンズ最高峰のレーステクノロジーを市販レベルへ

FGR400は、オーリンズがMotoGPやWSBKで培ったレーシングテクノロジーを市販向けに落とし込んだフロントフォークの最高峰モデルです。圧倒的な剛性と減衰コントロール性能により、コーナリング・ブレーキング・旋回性のすべてで、一般的なスポーツフォークを大きく上回るフィーリングを実現します。
■ レース直系の内部構造で驚異的な減衰安定性
FGR400は、オーリンズ独自のNIXテクノロジー(伸び側・圧側の分離バルブ構造)を採用。これにより減衰力の再現性が非常に高く、激しい加減速や連続コーナーでもフォークの動きが安定します。
● 特徴的なポイント
スポーツ走行やサーキット走行での安心感が大幅に向上します。
■ セッティング幅が広く、狙いどおりのハンドリングへ
FGR400は伸び側・圧側の幅広い調整機能を持ち、ライダーの好みや走行シーンに合わせた細かなセッティングが可能です。
● 調整効果が分かりやすい理由
・NIX構造により伸び/圧の独立性が高い
・クリック単位でフォークの挙動が明確に変化
・車体姿勢が整い、コーナーでの荷重移動がスムーズ
「セッティングを煮詰めるほど性能が上がる」レーシングフォークらしい楽しさがあります。
■ 高剛性で高荷重に応える“究極のフロント”
サーキット志向のライダーはもちろん、ハイパワーリッタースポーツでもFGR400の性能は強く体感できます。
● こんなライダーにおすすめ
・サーキットでタイムを詰めたい
・フロントの接地感と剛性感を高めたい
・ブレーキングの安定性を向上させたい
・レーシングスペックの操作性を味わいたい
純正では得られない「圧倒的なフロントの安定感」を実現します。
倒立フロントフォーク FGRT200シリーズ | ストリートもサーキットも自在に操れる“プレミアム倒立フォーク”

FGRT200シリーズは、オーリンズが市販車向けに提供するハイパフォーマンス倒立フロントフォークです。上位レーシングモデルの技術をベースにしつつ、ストリートでの扱いやすさと快適性も重視した“万能ハイグレードフォーク”として人気があります。
■ NIXテクノロジー採用のハイクラス倒立フォーク
FGRT200シリーズは、オーリンズ独自のNIXテクノロジー(伸び側・圧側を独立させたバルブ構造)を搭載しています。これにより減衰力の応答性・再現性が非常に高く、ライダーが求める車体姿勢を安定して維持しやすくなります。
● 主な特徴
・ハードブレーキングでもノーズダイブが抑えやすい
・旋回中のフロント荷重が安定しコーナー精度が向上
・初動がしなやかで、荒れた路面でも接地感が高い
・連続コーナーでも減衰が乱れにくい
スポーツ走行はもちろん、ストリートでも違いが分かりやすい動きを実現します。
■ 調整幅が広く、セッティングが明確に効く
FGRT200シリーズは、伸び側・圧側の減衰調整に加え、プリロード調整も装備。走行シーンや好みに合わせた細かなセッティングがしやすく、扱いやすいのが特徴です。
● 調整のしやすさ
・クリック単位で動きの変化が分かる
・街乗り〜ワインディング〜高速まで幅広く対応
・車体姿勢の調整が容易で、ラインが安定する
サス調整が初めてのライダーでも違いが体感しやすい点が魅力です。
■ 剛性・質感・コントロール性がワンランク上
FGRT200シリーズはアウター・インナーチューブの剛性バランスが良く、フロント全体の“安心感”が大きく向上します。
● 体感できるメリット
・高速域での安定性が増す
・コーナーの切り返しが軽くなる
・グリップ限界がつかみやすくなる
・ブレーキング時のコントロールが向上
“車体が素直に動く”という感覚が得られるフォークです。
■ こんなライダーにおすすめ
スーパースポーツやネイキッドを中心に、多くの車種で高い人気があります。
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正立フロントフォーク | クラシックな外観と最新の減衰技術を両立する“しなやか系フロント”

オーリンズの正立フロントフォークは、クラシックモデルやネイキッドモデルの雰囲気を崩さずに、最新の減衰技術を取り入れられるフロントサスペンションです。倒立フォークに比べてしなやかで素直な動きを持ち、街乗りからワインディングまで扱いやすいフィーリングが魅力です。
■ 正立ならではのしなやかなフロントフィール
正立フォークは構造上、初期の動きが柔らかく、路面の細かな凹凸を自然に吸収します。クラシック車のキャラクターを保ちながら、落ち着いた接地感と快適性を得られます。
● 特徴的な動き
・初期作動が軽く、荒れた路面に強い
・ハンドリングが自然で癖が少ない
・長時間走っても腕や肩が疲れにくい
「フロントをしなやかにしたい」というライダーに特に相性が良いです。
■ オーリンズ独自の減衰技術を採用
見た目はクラシックでも、中身にはオーリンズの最新技術がしっかり盛り込まれています。
● 技術的なメリット
フロントの“頼りなさ”が改善され、コーナー進入の安心感が大きく向上します。
■ 調整機能で好みのフィーリングに合わせやすい
モデルによっては伸び側・圧側減衰調整、プリロード調整を搭載。走行シーンや自分の乗り方に合わせて細かく調整できるため、バイクのハンドリングが一段と整います。
● 調整が効きやすいポイント
・ブレーキング時の姿勢変化
・荒れた路面での吸収性
・コーナーでの荷重の乗せ方
正立フォークでもしっかり“オーリンズらしいセッティングの楽しさ”が味わえます。
■ こんなライダーにおすすめです
CB1100、W800、SR400、ZEPHYR系など、正立フォークを採用する車種との相性は抜群です。
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FKR Series カートリッジキット | レーススペックの減衰コントロールを実現する“究極のカートリッジ”

FKR Series(FKRカートリッジキット) は、オーリンズのフロントサスペンションラインの中でも、サーキット走行を前提に開発されたレーシングスペックの内部カートリッジキットです。Moto2やWSBKクラスで培われた技術を市販向けに落とし込み、フロントフォークの動きを徹底的に最適化することで、驚くほど高い減衰精度と安定した接地感を実現します。
■ ツインチューブ構造を採用した高次元の減衰コントロール
FKRは、オーリンズの上位ショックと同様に、ツインチューブ(TTX系)構造を採用しています。これにより、油圧の流れが常に一定となり、減衰特性が極めて安定します。
● メリット
高速コーナーや強いブレーキングが続くシーンで、純正やNIXでは得られない安定感が生まれます。
■ サーキット基準の圧倒的な初期作動性
FKRシリーズの特徴として、初期の入りの滑らかさが挙げられます。小さなギャップを素早く吸収しながらも、必要なところでしっかり踏ん張るため、コーナー進入の安心感が大きく向上します。
● ライダーが感じるフィーリング
サーキットに限らず、スポーツ走行メインのライダーにも大きな効果があります。
■ 伸び側・圧側のセッティング自由度が非常に高い
FKRは伸び・圧側それぞれ独立した減衰調整を備え、調整幅が非常に広いのが特徴です。
● セッティングのしやすさ
・クリック1つで動きが明確に変わる
・路面・タイヤ・走り方に応じて緻密に調整可能
・フロント車高・姿勢の作り込みがしやすい
セッティング好きなライダーほど、FKRの楽しさを味わえるはずです。
FGK200 Series カートリッジキット | 純正フォークを別物の性能へ引き上げるハイグレードインナーカートリッジ

FGK200 Seriesは、純正フロントフォーク内部を高性能カートリッジへ置き換えることで、減衰特性・初期作動性・安定性を飛躍的に向上させるオーリンズの上級インナーカートリッジキットです。フロントフォークを丸ごと交換するFGRやFGRTシリーズに比べて導入しやすく、しかし走りの質は大きく向上する“コストと性能のバランスに優れたアップグレード”として人気があります。
■ NIXテクノロジー採用で減衰力の精度が向上
FGK200シリーズは、オーリンズ独自のNIXテクノロジー(伸び側・圧側減衰を独立)を採用しています。これにより、純正フォークでは得られない高い減衰安定性と、セッティングのしやすさを実現しています。
● 主なメリット
スポーツ走行での安心感が一段と高まります。
■ 純正フォークを“高性能化”する最適な選択
フォークを丸ごと倒立化したり、FGRへ入れ替えるよりも導入しやすい価格帯で、純正フォークの構造を活かしながら性能だけを劇的に改善できるのがFGK200の強みです。
● コストパフォーマンスに優れる理由
「外観は純正のままでいいけど、走りをもっと良くしたい」というライダーに最適です。
■ セッティング幅が広く、調整の効果が分かりやすい
伸び側・圧側・プリロード調整を備えており、自分の走り方に合わせた細かなセッティングができます。
● 調整で得られる効果
調整の変化がはっきり体感できる点も、オーリンズらしい特徴です。
■ こんなライダーにおすすめです
見た目を変えず、中身だけ本格的に強化したいライダーにとても人気があります。
FKS Series カートリッジキット | 正立フォーク車をしなやかで安定した乗り味へ進化させるアップグレードキット

FKS Series(FKSカートリッジキット)は、正立フロントフォークを採用するバイク向けに開発された、オーリンズのインナーカートリッジキットです。純正フォーク内部のダンパー構造を高性能カートリッジへ置き換えることで、乗り心地・減衰安定性・ハンドリングのすべてが大幅に向上します。正立フォークのしなやかな特性は残しつつ、より精度の高い減衰コントロールを求めるライダーに最適なアップグレードです。
■ 正立フォークの“しなやかな動き”を活かしながら性能アップ
FKSシリーズは、倒立化やフルキット交換より手軽に導入できる点が特徴です。純正正立フォークの素直なハンドリングを維持しながら、初期の動きと減衰の安定性を大幅に改善します。
● 得られるメリット
・路面の凹凸を滑らかに吸収するしなやかな初期作動
・ブレーキング時の沈み込みがコントロールしやすい
・コーナー進入で前荷重が安定しラインが乱れにくい
・街乗り〜長距離ツーリングまで疲れにくい乗り味
正立らしい柔らかさを残しつつ、“純正とは別物”の安定感が生まれます。
■ 減衰特性を最適化するオーリンズの内部構造
FKSキットは、オーリンズ独自のピストン設計・バルブ構造によって、純正では得られない滑らかな減衰特性を実現しています。
● 安定感が増す理由
街中の低速からワインディングの中速域まで、違いがはっきり体感できます。
■ 調整機能も充実(車種により仕様は異なります)
FKSシリーズにはプリロード調整機能が備わっており、ライダーの体重や荷物量に合わせて車体姿勢を最適化できます。
● 期待できる効果
・車体バランスの調整が容易
・ふらつきの軽減
・ブレーキング〜旋回の安定性アップ
減衰調整がないモデルでも、純正より明確に乗り味が向上します。
■ コストを抑えながら性能だけをしっかり改善
フロントフォーク自体を交換するよりも導入しやすく、コストと性能のバランスが優秀です。
● FKSが“ちょうどいい”理由
・外観はそのままに性能だけアップ
・倒立化より扱いやすく街乗りでも快適
・工賃・パーツ価格がフルフォークより低コスト
正立フォーク車のアップグレードとして最も現実的で効果的な選択肢といえます。
■ こんなライダーにおすすめ
・純正正立フォークの不満を解消したい
・倒立フォークの硬さより、しなやかさを重視
・街乗り・ツーリングを快適にしたい
・予算を抑えてフロントを性能アップしたい
W800、SR400、CB1100、ZEPHYR系などとの相性が非常に高いキットです。
導入時のポイント(選び方・注意点・セッティング)

■ 1. まずは“自分の走り方”に合ったモデルを選ぶ
オーリンズはラインアップが豊富だからこそ、用途に合ったモデルを選ぶことが最重要。以下を基準にすると、最適なショックが見つけやすくなります。
● 使用シーン別の選び方
・街乗り中心・快適重視:S36E / S36DR1L / S36 Blackline
・ワインディングを楽しみたい:S36DR1L / S46シリーズ
・スポーツ走行〜サーキット志向:TTXシリーズ
・クラシック・ネオクラの雰囲気を崩さず性能UP:レジェンドツイン / グランドツイン / Blackline
・現行リッターSSで本気の走り:TTX GP / FGRフォーク / NIX
「どんな場面で一番不満が出ているか」を基準にすると失敗しにくくなります。
■ 2. 初期セッティングは“メーカー推奨”から始める

オーリンズはセッティング幅が広いぶん、まずは説明書の推奨値(標準値)を基準にするのが鉄則です。
● セッティングの手順
・プリロードの初期値を合わせる(車高の基準作り)
・伸び側・圧側の推奨クリックに設定
・試走して“気になるポイントだけ”微調整
・大きく変えるのではなく1クリックずつ変える
“感覚的に調整”すると迷子になることが多いので、1つずつ変えて動きを確認するのが成功のコツです。
■ 4. プリロード調整が最も効果を感じやすい

サスの働きのベースとなるのはプリロード。ここが合っていないと、どれだけ減衰を調整しても本来の性能が発揮できません。
● プリロードで分かる状態
締めすぎ → 突き上げが強く、接地感が薄い
弱すぎ → コーナーで腰砕け・ふらつき
適正 → ギャップがいなしやすく、旋回が自然
最適なプリロードは体重や荷物量で変わるため、季節や装備によって見直すのもおすすめ。
■ 5. 導入前に知っておきたい注意点
オーリンズの性能を最大限引き出すには「全体のバランス」も大切です。
オーリンズは“付ければ劇的に良くなる”だけでなく、用途に合わせて最適なモデルを選び、正しい初期セッティングを行うことで真価を発揮するサスペンション。導入のポイントを押さえておけば、純正では味わえないしなやかさと安定感を体感できます。
まとめ | オーリンズは“走りの質”を変える最強アップグレード
オーリンズのサスペンションは、路面追従性の高さやしなやかな動きによって、バイクの安定感と乗りやすさを大きく向上させます。接地感や姿勢の安定が生まれ、街乗りからワインディングまでより安心して走れるようになるでしょう。
走りが整うことで長距離でも疲れにくくなり、ライディング全体がより快適になります。「もっと気持ちよく走りたい」というライダーにとって、オーリンズは確かな変化を実感できる価値ある選択です。